2007年04月27日

合わせの困難なポイントは、遡り作戦で・・

 アンサンブルで、どうしても合わせたいと思うところがどうも上手く行かない。少し前から弾き始めて、さーてその箇所に来て、アレアレ合わない!「もう一度!」少し前から、ウーンやっぱり・・「もう一度!」何度くり返しやってもダメ・・やがてイライラ。「また今度にしようか」とその場を逃れたり。「練習してきます」とか「練習してきてね」と意味の無い気休めを言ったり。

 どうしてもその部分は前のほうから合わせて来て、その結果このポイントも合うだろうと考える。これでは合わせる気迫が足りません。何度やってもあまり良い結果は得られません。
 
 そんな時は、合わせたいポイント(例えばたった一音)だけみんなで弾きます。拍子カウントは行いますが、その部分以外はカウントのみ、その部分に集中し気迫をこめて、それ・・、合うでしょ。それからその直前の音を付けて、同様に・・、合うでしょ。さらにその直前の音を付けて・・成功!

 つまり、問題ポイント、困難ポイント、あるいは重要ポイントのみの合わせ方を先に練習してしまうのです。そしてその前に音を付け足して行くのです。この遡り作戦、かなり有効です、試してみてください。パートやソロでの演奏上の難所にも試してみてください。 
posted by ひかちゃん at 22:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月12日

演奏までの段階「楽器を持って稽古」

 いよいよ今まで行ってきた段階で培った要素をすべてふまえ、楽器を持って音にします。

 おめでとう!でもうまく行かないところがありますね。
そうすぐできるものではありません。これからが稽古なのです。
稽古して間違いを減らす。そして確実なものにしていきましょう。いわゆる楽器扱い上の「技能練習」ですね。
 
 でも忘れてはならないことは、今までのそれぞれの段階をキチンとこなすことこそより稽古が必要だということです。その稽古こそ「音楽の基礎練習」とも言えるのです。実際はこれまでの段階をやってもらおうとすると「むずかしくてできません」とできるまでやらない人や、いい加減に済ませる人が実に多いのは残念です。決しておろそかにせずにしっかり稽古してください。

 ところで、これまでの段階で共通する重要な点にお気づきでしょうか?

 そう、どの段階でも「常に拍子カウントが必要!」ということですね。どんな巨匠でもこれを常に行っていることを忘れないでください。
 今までの段階をすっかり忘れてやたらに根拠なく「当て勘で」音を出しているあなた!意地悪く皮肉をこめて言わせていただければ、「世界の巨匠、天才、鬼才と言われる演奏家が行う拍子カウントを、貴方は行わないで演奏できてしまうのですか?」ということになります。

 ようやくこれで楽譜を音にするという意味での演奏はできますが、それだけでは不十分で、実はこれから決定しなければならないことが山のようにあるのです。さてそれらは・・・?

 また後日述べたいと思います。
 
posted by ひかちゃん at 23:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

演奏までの段階「音名(階名)唱」と「シャドウ演奏」

 「リズム唱」が出来たら、こんどはリズム唱同様の要領で楽譜に従い拍子カウントを打ちながら「音名(階名)唱」をします。これは実際に楽器を操作するのに役立ちます。勿論楽器によっては和音を伴うばあいがありますが、その場合は主旋律に相当する音を音名(階名)で歌いましょう。実際の音高で歌えなくてもいっこうに構いません。派生音名は歌いにくいので、それぞれ承知の上で♯♭は除いて歌いましょう。

 今度は楽器を持っているつもりで(実際にはまだ持ちません)歌いながら指を運動しましょう。弾き真似ですね。最近は「エアー何とか」なんていうのがありますが、パフォーマンスでなく、本気で「演奏練習」してくださいね。「シャドウ演奏」です。このときの拍子カウントは手拍子が出来ないでしょうから、足でタップしたり身体を揺らしたり、メトロノームに助けてもらうのも良いでしょう。いずれ、タップやメトロノームは演奏の邪魔になるものですからやめなければなりませんね。できれば身体を揺らして拍子が身体内にみなぎるようにカウントしましょう。歌うのは忘れずに!

 さあ、演奏段階に近づいてきましたよ。続きはまた後日。
posted by ひかちゃん at 00:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

理解するための分析方法を唱えないで「歌え!」

 「リズム唱」の話をしました。それは、あくまでも「リズムを歌う」ことなのですが、リズムの構造を理解しようと、分析のためのいろいろな方法をそのまま唱える方がいます。それは間違いです。

 例えば、4分の4拍子において、付点八分音符と十六分音符のリズムを理解しようと、拍子のカウント以外に、最小音符の十六分音符を単位にリズムパターンを分割して「タツツタ」とやる人がいます。これは、それぞれの「音」がどのように割り付けられるかの一つの分析方法で、「理解」の助けにはなります。

 たしかに、「理解できた」ということが、とりあえずはリズムパターンに相当する位置に「音」を出すことができるような気にさせてくれます。「やった!これでよし!」と思いがちです。しかし、テンポによっては有効でしょうが、実際には忙しくて、そこでカウントやテンポにのらなかったり、大変に不自然なことになります。ご本人も到底歌っている意識などもてません。必死に「音」を時間にあてがっただけであって、「リズムを歌っている」とはいえません。

  
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posted by ひかちゃん at 22:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

演奏までの段階「リズム唱」。 全てはこれから始まる。

 知っている曲も、知らない曲を演奏するつもりで楽譜に対してください。これはとても大切なことです。先入観を無くして楽譜に対するためです。
 
 さて、拍子はどのように書かれていますか?楽譜の先頭には拍子記号が書かれています。それを確認しないで練習を始めてはいけません。ところで、演奏しようとする人は、その記号を単に拍子が何拍子かを伝える表示記号と思ってはいけません。「次の拍子記号が現れるまでは、その拍子を常にカウントせよ!」という「命令記号」であると強く認識しなければなりません。

 ではまず、練習しようとする段落を決めます。始めは短い段落がよいでしょう。そして、その部分に適用する拍子記号のとおり手拍子を打ってカウントしてみましょう。できますね。次に、手拍子を打ちながら、楽譜にあるリズムを歌いましょう。「ラーラララー」のようにスキャットで歌いましょう。音の高低は無くて結構、その間手拍子は一定のテンポで拍子を打ち続けます。拍子とリズムの関連を確実に理解し、正確にリズムを歌えるようになることが目的です。楽器はいりません。

 これがリズム唱です。どんな曲も練習の始めに、必ずこれを行うようにしましょう。これが出来ないで演奏は無茶。全てはこれから始まります。

 次の段階は、また後日。
posted by ひかちゃん at 23:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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