1)マンドリン奏法=(イコール)トレモロと考えるのは止めましょう。
マンドリンの基本奏法は、ダウン・ストロークまたはアップストロークによる一音単弾弦(ピッキングと呼ぶ方が多い)によるもの。その滑らかな連続奏がトレモロ。トレモロはマンドリン奏法の内の一つ。
2)持続音(この意味が解りません、おそらく長音のことと思われます)=(イコール)トレモロ奏法と考えるのは止めましょう。基本単弾弦奏法でも音をカットしなければ長音《持続音》です。トレモロはむしろ長音ではなく、デジタル的連打音です。滑らかに連打されることで長音として認識させているのです。
3)トレモロを持続音、ましてや、単弾弦をスタッカートと言うのはとんでもない間違いです。奏法の種類とアーティキュレーションを混同しています。
どちらの奏法かにかかわらず、次の音に滑らかにつながればレガート(スラー)ですし、短く切って演奏すればスタッカートです。トレモロ奏法でもスタッカートはあるのです。
4)長い音符はトレモロにする、とうい決まりはありません。あらかじめ決められる場合もあれば、演奏者が検討する場合もあります。
5)トレモロでないとクレッシェンド等が出来ない?そんなことはありません!
テーマの直接的展開・変奏・装飾、伴奏部の工夫や、アンサンブルなら他のパートの工夫で可能です。そうでないとピアノ奏者やギタリストは長い音があるとしょっちゅうトレモロをしなければなりません。