ある演奏団体での演奏結果。
とにかく合奏が合わない。
パート内でも合わない。
するとアマチュア団体の希望は、とにかく「曲を早く渡して早く合奏練習をする」という結論を安易に導き出す。
そもそも、長期間演奏希望の楽曲だけを練習すれば良い結果が出るかは疑問です。アマチュアは慣れ合いが解決方法と考え、体内的な音楽運動との違いを考えない。
簡単な例をあげると、慣れ合いはもし指揮者が注文をつけると、とたんにバラバラになる。他の解釈やとっさの対応ができない。たとえ練習では注文をある程度はこなし、「音楽運動(演奏)」していたのに、本番で自己流の「音並べ」をするといった最悪の「慣れ合い」が発生する。
解決方法は自己流をなくすことなのに、その自己流の慣れ合いで解決を導こうとしてしまうのです。とにかく厳しく「合わせ
させる!」こんなことは私は誤りだと思います。身体の内部から湧き上がる正しい音楽運動をすれば、アゴーギク、ディナーミク、アーティキュレーション・・どこに注文をつけても「面白いほど合う」のです。
基礎から自己流をなくすことです。そうでないと全てが自己流になるのです。ところが「基礎練習は自分でやって来てもらう」というのは何か勘違いしています。基礎練習は音楽演奏全てにつながるもの、単なるウォーミングアップではないのです(ウォーミングアップでも自己流は危ない)。
正しく教わり正しいトレーニングをある期間行うことで音楽的運動(つまり音楽演奏)は身に着くものなのです。優秀なベテランが、いつでも音楽的な運動をできるのはその過程を経ているからです。その過程を経た人に「個人的に練習してきてもらい、合奏練習で検討する。」のであるならわかります。メンバー全員がそうなれば理想的ですが・・・。
前述の「とにかくバラバラ」な結果は、その段階とは言えないのです。そのメンバーに「絶対に合わせて!」と厳しく言ったところで、どうしていいかわからないから無理。いずれ本人があきらめるか、時間切れで全員があきらめるかがせきのやま。そんな状態で本番を迎えることになります。結果は聴くまでもなく明らかですよね。
合奏には合奏のためのトレーニングがあります(ソロにも役立ちます)。信頼できる指導者からトレーニングの方法を伝授してもらえば良いのです。そして団体全体の自信と楽しさを得るため、ボトムアップのために、全員でのトレーニング期間を設け、団体全体が(個人ではなく)身につけるべきです。そうすれば指揮者としても、メンバーにしても安心して選曲できるし、練習が楽しくなることでしょう。今まで感じなかったことかもしれませんが、お互いに話が通じるようになったと実感することでしょう。一緒に演奏する仲間同士、話が通じないのを放っておいてはならないと思いませんか。解決しましょう!
posted by ひかちゃん at 17:43|
日記
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