しかし、決してそれは肯定的な(さすがプロ!という)意味では無いのです。たしかに演奏は小手先で無難にこなすことでしょうが、ある一定の時間、それはお互い忍耐の時間となるのです。満足など得られませんし、良い演奏などとうてい望むことなどできないのです。こんなつらい時間はないのです。演奏が近づくと気が重くなり、演奏が終わってその結果にいらだってしまいます。「やるんじゃなかた!」と後悔するのです。やるせない気分になるのです。
ですから、アマチュアの方々にはなおさら、演奏だけでなく、練習時間、レッスン受講時間、団体行動での態度・発言には十分注意が必要で、問題意識をお互いに持って欲しいのです。演奏さえこなしていれば文句無いだろうと問題行動を放置黙認して長い間活動を続けて行けば、やがて音楽以前の問題で破綻をきたす日が訪れることでしょう。
問題ある態度や言動に接し気づいたとき
「あの人はああいう人だから・・」と言うのは最も危険です。わかってはいるのに、問題意識が乏しいのです。問題意識の乏しさはアンサンブル演奏にもそのまま表れます。
「あれはどうかと思うのですが、あの人には言えないですよ」と言うのは問題意識があるので良いとは思いますが、放置していては結果は同じ。この場合はみんなに声をかけてルールを作るなり、全員で申し合わせをして改善を要望すれば良いでしょう。だいたいそういう問題の当の本人はそのような会合に出席しない傾向にあるようですが・・。
「仲間ですからねー」と言う人。
仲間とは、単に同じことをやる人同士ではなく、皆で同じ方向を向き共に努力することで真の仲間になることが出来た人々ではないでしょうか。