いやいや、それどころか何をやっていたかわからなかった?
コンサートの練習について考えてみてください。
初めて楽譜をもらって弾きはじめたころと、本番前日(直前の練習)とどちらが本番にとって重要かを考えてみてください。
確かに当初の基礎的トレーニングも大切ですが、直前の練習こそ最も重要といえます。当初のトレーニングにいろいろ重要な音楽的要素を加えに加え、突き詰め突き詰めした結果、本番で何をするのかまで煮詰めた練習なのですから。まさに本番のための、今までの全てをまとめる練習です。
ところが、いざ本番となると、その考えはどこへやら、せっかく積み上げた最終結果がまったくステージで実践されないという、勿体ない結果を見せられることがよくあります。
最終の直前練習は、通し練習、いわゆるリハーサルまたはゲネプロといわれるもので、まさに「そのままを本番で行えばよい」というために実施するものなのです。
いよいよ本番。では何をする?頑張るだけ?いったい何を頑張る?ただ闇雲に頑張って出来るなら今までの練習などはいらない!
本番では何をする?「リハーサル(ゲネプロ)のとおり」をそのままもう一度実施すれば良い。だってそれが練習してきた最終結果なのですから。そしてそれを聴衆に絶対に伝えようとすれば良いのです。