でも、どこを押さえるかより、どの指を使うかにもっと関心を持ってほしい。
極端にいえば、指の配列で音が決まるのですから、押弦場所だけあっていれば指は適当にというのは大変不利な話です。
運指が指定されていたら無視せず、そのとおり演奏を試みて何か意味があるのではないかと考えてみる必要があります。それによって音符の発音だけでなく、楽譜の解釈や演奏表現の考えが見えてくる場合が多いのです。代指を考えるにあたっては、その原案演奏結果をふまえて、その意味や音楽に対する運指プランを理解したうえで、それと同等に支障なく考えを活かせると確信できれば選択肢として採用することも良いでしょう。
もしよくわからないようでしたら、むやみに変更することは控え、先生に意見を求めましょう。自分では理解できなかった点を感覚でなく納得の説明をしてくれるはずです。くれぐれも共有不可能な自己流を工夫や研究などと位置づけて混同しないように注意してください。