2006年03月24日

演奏の一体感を感じるには

それぞれがいくら発音のタイミングや音高に気をつかっても、ただたまたま同じ場所で演奏したにすぎないものでは一体感は薄いものになります。

 例えば、曲最後の長音を好き勝手に伸ばしたり好きなところで止めていたのでは、結局のところ、たまたま同じ曲をお互いに好きに演奏したにすぎません。演奏の最後の長音を切るときを合わせれば、「一緒に演奏した」という実感がより強くなります。

 曲最後の音を止めた後、お互い仲間同士あるいは指揮者とオーケストラの奏者たちが目配せしてうなずきあう光景を目にしたことがあるでしょう。あれは一緒に演奏した「一体感」への喜びを確認しあっている「一緒にやったね」「オウ、やったぜ」という無言の会話をおこなっているのです。
posted by ひかちゃん at 17:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

見ないことが大切

誰もが楽器を演奏するとき手元や指先を見たいと思うようです。

 でも、実際は楽器を見ないのが多いことを知りましょう。

 フルート、オカリナ等演奏中に楽器や指先を見ていては演奏できません。演奏中はそれらは本人には見えないのです。

 ギターやマンドリンでも、練習中のチェックはまだしも、実際の演奏中は特に右手はほとんど見ないのが普通です。

 自分の頭を掻くのに頭を見ながら掻くことは出来ません。目をつぶっていても、左右の手を打つことは出来ます。真っ暗闇でも自分の鼻をつまむことはできますね。

 また、楽器や指先を見ないほうが感覚が敏感になります。視覚情報が優先すると指先や手、身体にいたるまでの緊張や弛緩、バランスの変化という重要な諸情報が意識されなくなります。つまり「身に付かない」のです。目で見なければ何もすることが出来なくなってしまいます。

 憶えた曲があれば、楽器を構えたら部屋を暗闇にして演奏してみてください。むしろ良く弾くことができたり、精神の集中や、指先の鋭敏な感覚を自覚することができるでしょう。
posted by ひかちゃん at 23:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月08日

スラーの意味を思いましょう

ここ数日数箇所のグループ、あるいは多くの生徒さんに聞いてみました。
「スラーの意味は?」

 すると、いろいろな楽器の練習生がそれぞれ答えたのは、「よくわかりません。意味があるのですか?」とか、あるいはそれぞれの専攻する楽器のスラーの奏法(テクニック)の説明でした。

 なんと、多くの方が、スラーは奏法(テクニック)であって、意味は無いと思い込んでいることがわかったのです。
 
 「スラー」は、なめらかに歌う(演奏する)という意味をもつ記号ですね(曲の区切りを示すこともありますが)。

 その目的を果たすために、つまりスラーを表現するためのに各楽器に考案されたのが、「スラー奏法」(テクニック)のなのです。

 ただスラーのテクニックを用いればことが済むと思わないでください。スラーは歌い方なのですよ。スラーの歌いまわしができていますか?

posted by ひかちゃん at 22:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

クラシックギターなのに、クラシック曲を弾かないのはおかしい?

「クラシックギターなのに、クラシック曲を弾かないのはおかしい!」
あるギター合奏団のコンサートのアンケートに、こんな意味の意見が書かれていたそうです。

 この方、楽器の種類表現と、音楽のジャンル表現を混同しているのですね。

 たとえば、ジャズピアノと言いますが、ジャズピアノというピアノがあるわけではありませんね。つまり、この場合は、演奏する音楽のジャンルを表す言葉なのですね。
 
 しかしそれとは逆に、ギターにはいろいろな種類があります。「クラシックギター」と言う表現は、楽器そのものの種類を表しているので、決して演奏する音楽のジャンルを限定して言っているわけではありません。また、英語では「クラシカル・ギター」と言い、クラシック曲を演奏するギターということでなく、ギターの種類のこととだとわかるはずです。

 どんなジャンルの曲でも、演奏されるにはその演奏楽器に適したアレンジが施されます。だから、どんな曲でもクラシカル・ギターで演奏されるときは、それに適したアレンジがなされ、そしてその楽器の表現方法や技法を用いて演奏されるのです。どんな曲を取り上げるにしてもまさにクラシカル・ギターの演奏なのです。

クラシック曲を演奏して欲しかったら、アンケートには素直に、「クラシック曲を取り上げて欲しい。」とか「クラシック曲がどうしても聴きたい。」とか「クラシック曲に挑戦して欲しい。」とか書けばよろしいでしょう。
posted by ひかちゃん at 00:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

「時」と「時間」を意識

「時」とは、まさにその時、その瞬間。そこにリズムを弾こうとするのは不可能です。長さの無い「その時、その瞬間」をあらわすカウントにリズムははいりません。手を打つ瞬間に3連符や次の手を打つ瞬間に16分音符をとろうとする。でも無理です。だからいろいろ長さを調節してふらふらしている。合奏はバラバラ。リズムを調節してそのリズムをつなげれば拍子が出来ると思い込んでいるようです。拍子は絶対にリズムより先にあるものなのです。

 拍子は「時間」を示します。ある「時」からある「時」の間、それが「時間」。時間にリズムがはいるのです。いろいろなリズムを入れるには、リズムの終了する次の拍までカウントをしなければなりません。
例えば、四分の四拍子で、四分音符に入る3連符を練習するとき、3連符を弾き終わって即とまる人がいます。もちろん前からの流れで大きな問題が生じることはそうは有りませんが、是非、次の拍までカウントをして弾くことを励行してください。そして、そのようにしてはじめて、「3連符が3連符として認識される」ことを理解してください。
posted by ひかちゃん at 23:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月11日

1本指で演奏してみると・・・

ギターのパッセージを弾いてもらって、「ちょっと粒が揃わないですね。リズムにある種の不均等なゆがみがあるようです。右手指を2本(i,m交互に)使用しているせいです。」

 勿論、その奏法で正しいのです。でも奏法が「正しく」ても、リズムが意思も無く不均等にゆがんでしまうのでは、その奏法を「正しく用いて」いない事になります。なんとか直さなければなりません。

 では、i指1本でこのメロディーを弾いてみてください。「なんと素晴らしい!」リズムにゆがみが無く思い通りのリズムが得られました。今できた音楽を今度は先ほどの奏法を用いて再現してください。上手くいくまで練習に取り組んでください。このようして、単に奏法を知るだけなく、音楽に使えるものにしていくことが大変大事なことなのです。
posted by ひかちゃん at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

メトロノーム氏と演奏は無理?

メトロノームを使用して演奏練習するのは意味が無い!機械と同じように演奏なんかできないのだから!やめなさい!

 そうでしょうか。メトロノームについて歩く、つまり追随し従って演奏しようとするからいけないのです。あなたの仲間、お相手として、メトロノーム氏と仲良くセッションすればよいではないですか。とても頑固者ですが、付き合ってみると、キッパリしていて、意思が強く、疲れ知らず、しかも極めて付き合いが良いヤツです。それでいて「止めて」と言っても腐らない。必要なときだけ協力してもらい、用が済んだら「じゃーまたな」でよい。

 人はメトロノーム氏と共に演奏する能力があります。人間(他人)と共演できるのでしたら、人間と同様に「メトロノーム氏とも」共演できるはずです。「あいつとはできるけど、こいつとはできない」というのは、人間については確かにあります。メトロノーム氏はもっと純粋です。付き合えないメトロノーム氏はいません。いろいろな個性の人(自分自身も含めて)と付き合う前に、メトロノーム氏に付き合ってもらうのも良いでしょう。そうすると、今後人としてどう演奏しようかが見えてくるものです。ただし「テンポをやたら変動させれば人間的な表現だ」とは一概に言えませんので、念のため!
posted by ひかちゃん at 01:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

エンジンを止めないで!

フォークギターのコードストロークで、

 結構複雑なコードストロークにチャレンジ。ところがコードチェンジのときどうしても止まってしまいます。

 コードストロークは、コードが出来てから行うのではなく、続いているストロークにコードをのせるのです。何も押さえず、あるいは弦を左手で全部止めてリズムストロークだけの練習をできるだけ長く続けてみましょう。
 
 次にコードをのせます。リズムストロークに合わせてタイミングよくコードチェンジをしてみましょう。うまくコードが置けなくてもかまいません。チェンジのタイミングをつかみます。これでメロディーなり、歌がのせられます。ただコードが変な状態ですから当然歌いにくいとか、変な響きがするのはいたしかたありません。なにしろ練習中なのですから。
 
 このとき、心の中には、曲が流れ、完璧な響きが鳴っているようにします。そして練習を継続していけば、誰もが持つ向上心が、知らず知らず心の中の曲の響きに近づこうと上達させてくれるでしょう。
 
 でもストロークを止めて、曲が止まってしまったり、勝手に戻ってみたりしては、まったく歌が歌えません。リズムストロークは車に例えればエンジンのようなものです。エンストを起こしては、曲が走りません。どんなにきれいにコードを鳴らしてみても、メロディーはのせられません。
 
 
posted by ひかちゃん at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

長休符を間違わないために

合奏で、パート譜を演奏するとき、長休符があると、必死で全カウントする方が居ます。が、その結果「あれ?違った!」「どこだかわからなくなるので一生懸命数えたのに」と首をかしげています。

 長休符はつまり他のパート、他の人達の演奏に任せる時間なのです。自分が必死で数えても、それが自分だけのカウントで他の人の演奏と違っていれば、あるいは他のパートの演奏するカウントと同様に数えなければ、その人たちと合流は出来ません。

 間違わずにカウントするには、拍子を利用してください。拍子の頭の拍(拍子の第1拍のタイミング)をとらえることです。長休符は小節数で示されます。拍子の第1拍を長休符に示された数だけとらえて行けばよいのです。自分の演奏していない間今続いている音楽の拍子に合わせてとらえて行くのです。自分の演奏する小節に接近したら全ての拍をカウントします。絶対に今他のパートが演奏中カウントしているのと同じ感覚です!縄跳びの回転に合わせて中に入るように!
さあ、いよいよ合流です!
 
posted by ひかちゃん at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月25日

「気付く」から「気をつける」へレベルアップを

練習していて、突然「アッ!」とか「いけない!」とか声を出したり、舌を出したり、首をすくめたり、顔をしかめたり、いろいろやる方がいます。

 よく言えば、ミスや行うべきことを忘れたことに「気付いた」ということを表しているのでしょうが・・・、残念!実は「気付くこと」とは、音を出してからしかできないことなのです。だから演奏していて、「気付いた!」ではもう遅いのです、取り返しが付かないことなのです。
 それらの動作は、「自分は気付いています」という言い訳か「気付いているから大目にみてほしい」という諂う行為にしかなりません。慎むべき行為なのです。

 実際の(本番)演奏では、練習中に「気付いた」たくさんの事柄を、事前に「気をつけなければ」ならないのです。いかに高い確率でそれができるかなのです。

 練習中にたくさんのことに「気付いた」ということに止まらず、さらに、それらを事前に「気をつけて」必ず実行しようとする心構えにレベルアップさせることが大切です。 
posted by ひかちゃん at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月24日

自分の音をよく聴いて!「気付き」が大切

ギターのレッスンにて、

 例えば
「アルペジオのリズムに癖がありますね。」
「そうですか?」
「よく自分の演奏を聴いてみてください。」
「・・・!!そうですね、わかります!今まで気が付きませんでした。」
この方はもう大丈夫です。

 ところが、先ほどのように言われて、「そうですか?」のままで、注文がつかないようにその場を繕うだけでの方は、結局わかっていない!気が付いていないのです。
 自分の演奏を注意深く聴けば気が付くのです。そもそも、「気が付いていれば間違いは犯さない。気が付かないから間違いを犯す」のです。

 その場の指摘・注文から「逃れるための調節作業」の繰り返しで「こうですか?」「こんな感じですか?」「違いますか?」「?」をいくらやったところで、、上達にはつながらないのです。
 「自分の音をよく聴いて!」気が付けばもう大丈夫!
posted by ひかちゃん at 23:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手の平が下を向くイメージで

オカリナレッスンにて、

 高い音のとき、楽器の下面の親指を離すのですが、あまり良い音がしないようです。

 オカリナという楽器は各個体特有の良い音が出る位置があるのですが、おおむね、楽器の下面に邪魔な手や指を位置しないのが良い結果が得られるようです。もちろん支えの指は別ですが。

 手を立てた状態では良くありません。親指を離したら、出来るだけ手の平を下に向けるようにします。つまり、楽器の水平面を想定して、その面を手でさえぎるようなことは避けて、できるだけその面に沿うようにするのです。

 良い音を得るためにいろいろする工夫の中に、この考えもとりいれてみてください。
posted by ひかちゃん at 14:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月16日

リズムパターンとフレーズを混同しない

踊りや舞曲のタイトル、あるいはリズムのニックネームを持つ曲には、当然リズムパターンが現れます。

 リズムパターンはよくリズムフレーズなどと言われるので、いわゆる音楽のフレージングと混同しないように注意しましょう。
posted by ひかちゃん at 22:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月15日

タイは後ろの音符に付いている

タイが付いていると、どうしてリズムが変わるのですか。

 リズムは変わらないのです。歌い方が変わるのです!
 タイには前と後ろの音符がありますが、「前の音符が変化する」と思ってしまうので、リズムを変えようと必死で考えてしまうわけです。実は前の音符は何の影響も受けません。「後ろの音符が影響を受けて歌い方が変わる」だけなのです。「リズムの唱え方(歌い方)が変わる」のです。

 試しに、先ずタイを取り払って演奏してみてください。そのあとタイをつけて演奏して比較してみてください。どうですか、前の音符はそのままでしょう。後ろの音符がタイによって歌い方を変えることになったことが理解できますね。

 だから、「タイは後ろの音符に付いている!」のです。
posted by ひかちゃん at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

スキャットを変えよう

リズムを唱えるときいつも「タンタン」や「タタタ」なのですか?全部同じだと、拍子感やフレーズ感が乏しく、演奏しやすい活きたリズムになりません。

 求める音楽に相応しい「音(オン)」でリズム唱しましょう。
 「タラ」や「トロ」、「トロロ」もあるよ。「タラチリ」なんてどうです?
昔、チャルメラというものがありました。あれは「タラリーララ、タラリララリー」だったなー。
posted by ひかちゃん at 18:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月13日

xx拍伸ばすとは・・・

4拍伸ばす・・、1.2.3.4、あれ、おしまいですか?
例えば4拍子で4拍伸ばすとは、1.2.3.4.1なのです。

 そもそも拍には時間はありません。「みなさんが言うところの1拍」とは実は、ある拍から次の拍までの間(時間)を指しています。だから4拍伸ばすなら、1.2.3.4.そして次の1まで行ってやっと間は4つになりますね。4で止めたら間はまだ3つにしかなりません。

物差しの目盛りの始めは0(ゼロ)ですから、1まで行けば目盛りは一つ進みます。でも音楽の目盛りの始めは1です。2まで行って目盛りが一つ進んだことになるのです。
posted by ひかちゃん at 15:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月12日

楽器のスウィートスポット?

オカリナのレッスンにて

 高い音が良く出ないので悩んでいたり、諦めていたりしていましたね。
音が高くなると高くなるにつれて、息の使い方、楽器を構える角度、タンギングの強さ、口の形等、多くの条件がうまくフィットしなければ良い音が得られません。テニスラケットのように「スウィートスポットがある」と考えましょう。楽器の角度(上下、左右の角度)から試してください。

 楽器の両端をつまんで吹くときれいに高音がでるようでしたら、支える手や指が息の抜けを邪魔しているのかも知れません。できるだけウィンドウからの息通りをよくしてあげましょう。

 低音は近くのものを吹くように、高音は遠くのものをねらって吹くようにイメージして・・。

 さあどうですか。うまくできましたね。うまくできたら、練習してその確率を高めましょう。
posted by ひかちゃん at 22:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハ長調は易しい?

マンドリンのレッスンにて

 ようやくハ長調の音階を練習した生徒さんの感想。
「ハ長調は難しいのですね。」

 そのとおりです。マンドリンに限らず、ギターも、おそらくヴァイオリンもそうだと思います。なぜか、かつてのテキストは、必ず「ハ長調」からスタートするのです。ですから、生徒さんも「なぜ始めにハ長調ではないのですか?」と思ったそうです。その理由はここでは長くなりますので述べませんが(チューニングの配列が大きな理由ですが)、でも今日やってみてその訳が感覚的にわかったと思います。テキストについては、いろいろな考え方がありますが「ハ長調」から無理やり入門した人の多くがその難しさから挫折してしまったとしたら大変残念なことですね。

posted by ひかちゃん at 22:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

曲をおぼえる

演奏をより自分のものにするには「おぼえる」ことです。

 「おぼえる」にもいろいろあります。
 1.いわゆる「暗譜」、楽譜を暗記するものです。それを思い描きながら演奏します。
 2.指でおぼえるいわゆる「身体がおぼえる」、これは回数にものをいわせる方法で、アマチュアの多くが行っています。
 
 しかし!いずれにしても、まず「曲をおぼえる」(知っている曲にする)ことが絶対必要です。聞いて知っている曲なら飛びつくのに、聞いたことがない知らない曲を敬遠する人が多いのも当然です。ですから何度か練習しながら早く知っている曲にしてしまいましょう。楽譜なしで暗記でということではありません。楽譜を見ながら、楽器が無くてもその曲を口ずさむことができるぐらいになりましょう。

 この段階なしに、指運動を空(ソラ)で出来るようになっただけで、おぼえたと思っていると、寸法違いや、タイミングのはずれた音の羅列になってしまいます。ステージであがってしまって真っ白になり、ストップしたらそのままリタイアなんてことになるのはそんな人です。
 心の中で(頭の中で)歌っている(鳴っている)その曲を演奏するようにするのです。練習中なら歌いながら弾いても良いのです。
 合奏においては、みんなで演奏する曲をよく知っておぼえておくべきです。その曲の全体像がいつも心に鳴っていて、その進行にのって自分の担当パートを演奏するようにします。各パートの役割がよく理解できて、他のパートとかみ合わなかったり、繰り返しや飛び越しを間違えたりしないですみます。



posted by ひかちゃん at 22:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月05日

約束の時間を守る

2006年初のレッスン

難しい音を間違わずに演奏することは、大切なことですし、どうしても「練習生にとって」は最大の関心事になりがちです。でも「音楽にとって」は、約束の時間を守って発音したり音を止めたりすることの方がもっと大切なことなのです。たとえ音が正しくても約束の時間を守らなければその正しさも間違えになってしまい、正しいとは認めてもらえません。もしまだ演奏できない部分があったら、歌ってしまいましょう。約束の時間を守る練習はこれで十分です。楽器が無くてもその練習はできるのです。
posted by ひかちゃん at 23:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする