2007年03月26日

現象を方法と思わないで!

あるフレット楽器のレッスンでのこと。
 
 たとえば・・・

私「はい、この指とこの指を同時に置くようにしましょう。」

生徒「でも、それって絶対厳密に同時はありえませんよね。どちらかが早いはずだと思います。どちらから置くのですか?」

私「同時に置くように練習するのです。」

生徒「でも、どちらかが早くなるはずです。」

私「『でも』はやめてください!」

生徒「ハイ、でも、どちらから置いたら・・・」

こんなやり取りが延々と!!

 

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posted by ひかちゃん at 23:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

コードフォームはフレットボード上で作らないで。

ギターやウクレレのコードはフレットボーに置くのですが、フレットボード上でコードフォームをつくらないように練習しましょう。つまり、「フレットボードは『コードフォーム』を置くところ」です。コードフォームの「フォーム」とは、すなわち手指の「フォーム」なのです。そのフォームをフレットボードに置くのです。

 一旦押さえたコードを緩めて指を少し放します。そしてまたそのまま置きます。そのときフレットボード上で再びコードフォームを作ることの無いように、フォームを崩さず置けるようにします。つまり、コードフォームが崩れないように何度もバウンドさせてみるのです。上手く出来ると、置くときに弦を弾かなくてもそのコードの音がします。

 さらに、一度押さえたコードをネックからも手をはなして腕をダラリと提げて手をおろし、コードフォームを解除します。その後再び手をゆっくりもち上げてきて元のコードを押さえるのですが、そのときフレットボード上で指位置を直したりしないようにコードの各指ができるだけ一度に置けるように練習します。

 これらの練習は目を閉じてもトライしてみてください。感覚を養う良い練習になりますし、結構上手く行くようになります。どうぞお試しください。
posted by ひかちゃん at 23:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月24日

「むずかしい」は「ありがたい」

あるギター曲を練習している方、でもどうしてもいい加減に音を出し、音が決まらない。和音も変。ただ闇雲に弾きこなそうとしてしまう。そして「むずかしい」「むずかしい」と連発!

 私が薦めて今貴方が取り組んでいる曲は、貴方が楽しむためだけにあるのではありません。もっと大切なことを忘れてほしくありません。
 それは、あなたにふさわしいこの曲をきちんと練習すれば、あなたを上達させてくれるものだ、ということです。だからこの曲を薦めたのです。

 きびしいようですが、音を違えて平気でいたり、和音がおかしな音でも直そうと努力しなかったり、届かない指は適当にその辺においてみたり、等々・・・。貴方がその曲の世界に居ることは確かなようですが、それでは曲が勿体ないですよ。
 けっして無茶な要求をしているのではありません。あなたに必要なことがこの曲にはあります。きちんとこなせばそれを楽しみながら得られるのです。

 「むずかしい」ことは「ありがたい」ことと思って、一音一音貴重に感じて練習してください。 
posted by ひかちゃん at 23:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

既に存在する音楽を・・・

ギターのレッスンで、指の置き方をとりあえず憶えてくれました。
でも曲にならない。その原因は、音楽を憶えないからです。何度やっても指置きを思い起こすことに終始して曲が滞ってしまいます。

 憶えた指置きも音楽の流れの中で行われなければ、曲になりません。音楽は貴方が演奏することで出来るのではありません。たしかに演奏することで耳に聞えるものとなるわけですが、音楽は貴方が演奏しなくても既に存在することを知って欲しいのです。

 既に存在する音楽を喚起するために書き留めたものが楽譜ですね。だから楽譜をよく読み、音楽をイメージします。その流れの中で指捌きを行うように練習します。歌いながら演奏してみることをお勧めします。それがむりなら、拍子のカウントを唱えながら演奏してみましょう(管楽器の方は勿論心の中で)。難しいですか?でも大切な方法です。何故って、これは練習に限らず演奏時には常に行われるのですから。
 
 指揮者の動作がカウントを示し、音楽のイメージを喚起させるものであるように貴方自信が指揮者となり、既に存在する音楽を演奏してみてください。
posted by ひかちゃん at 21:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

移動が便利に・・・

 Suicaがとても重宝していたので、私鉄でもなんとかならないかと思っていたら、ようやく統一されPASMOが登場した。今日からどちらも共通に使えるということなので早速Suicaで私鉄も利用してみました。パスネットの出し入れの面倒さから解放され、快適です!
 私のように忙しく移動する者にとっては「待ってました!」といった感じです。
posted by ひかちゃん at 23:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月28日

タイはリズムを結ぶもの

タイがあると、すぐ前の音と後ろの音の音価を足して長さを求めようと悩む方が大変多い。

 タイは前後のリズムパターンを結ぶものです!常にタイの前後にあるそれぞれのリズムパターンを認識していなければなりません。

 もし前後の音価ををつなごうと考えたら、たちまちそれらのリズムパターンを見失い、その結果、音楽に不可欠な拍子も見失いますよ!

 楽譜をご覧なさい!ちゃんとタイの両側のリズムパターンが見えているでしょ!(見えているからタイが存在するわけです)。それなのになぜ、わざわざそれを解らなくしよう、リズムパターンや拍子を見失うように考えるのでしょうか?

 タイがあると、音をつなげるのでなく、演奏の結果として音がつながるのです。
posted by ひかちゃん at 00:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

スラーとスタッカートだけに気をつけるの?

スラーやスタッカートがあると、そればかりに気をとられて、そのほかの歌い方を忘れてしまいがち。

 まだある主なもの、ノン・レガート、ポルタートです。スラー、スタッカートがないのはいったいどれで演奏するの?もっと気をつかいましょう。

 概ね、各音はノン・レガート、ポルタート、スラー、スタッカートの四つをあてはめて演奏されると考えましょう。そのそれぞれの範囲内で必要ならさらに微調整で検討しましょう。
posted by ひかちゃん at 23:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月17日

アルペジオ伴奏はベースから

ギターのアルペジオで伴奏をしてもらうのですが、どうしてもテンポに乗れない。たくさんの音を順番に忙しく弾いていると、思うようにいかず、テンポがとれないのですね。テンポに間に合わなかったり、時間が余ったり、速くなったり遅くなったりフラフラしています。

 まず、全部の音を弾かず、拍子をカウントし、コードをチェンジしながら、ベースだけ弾きます。まずベースをテンポにのせます。これならテンポに乗れますね。

 それではメロディーを弾きますのでご一緒にカウントにベースだけつけて・・・、ハイ上手くいみましたね。実はこれだけで歌の人は歌えるのです。コード全部の音を夢中で弾きまくってカウントに乗っていなかったり、ベースがタイミングよく鳴らないと音がとれない、つまり歌いにくいのです。

 今のベースのタイミング(ノリ)ををそのままに、そこに残りの音をのせていきます。ほら他の音がきれいにはいりましたね。ベースからベースの間にコードの構成音が充足されたわけです。これで大丈夫!
posted by ひかちゃん at 22:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

先ずは全体そして土台

楽曲を練習するときとにかく曲のはじめから細かく部分的に仕上げてそれを曲の最後まで続けて行けば全体ができると思うのはよくありません。

 象を描こうとして、象の鼻の先から細密に書いて行き、最後に尻尾まで書き終えたら、えたいの知れない物体が書かれていたというようなことになりますよ。つまり書き終えるまで全体の結果はわからない。象の鼻や耳は書けたとしても「象を描く」という目的が果たせないことになるわけです。

 粘土で塑像を造るとしましょう、まずしっかりこねた土を大きな団子にしてでドンと床に力いっぱい叩きつけたり板で叩いたり、イメージ全体を塊として形どります。全体の大きさやバランスをととのえるのです。音楽も始めはそのように最初から最後までしっかりと音を演奏してみて全体のおおまかな土台構造を見ることから始めます。このときは力の加減はそれほど微妙ではありません。とにかくしっかりとです。ここをしかりしておかないと細部最終段階で全体が崩れたり歪んだりすることになります。重要で大切な段階なのです。

 
posted by ひかちゃん at 00:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

デジタルからアナログへ

楽器である曲を練習を始めると、普通まず音符の音をどう出すかからスタートします。一つ一つ音を拾うように弾き方をとらえることを目的にこつこつと忍耐強く練習します。

 それだけでも曲によっては大変な時間を要します。自分が納得がいくまで時間をかけ、ゆっくり、つまりつっかえつっかえです。これで良いのです。すぐ曲にしようと思わないでください。音や和音がとらえられないで曲になるはずがないのですから。目的をキッパリと割り切ることです。

 デジタル信号ですね。デジタルの音楽は実はつっかえつっかえの演奏を機械的にすばやく行って我々人間の錯覚であたかもつながっているように聞かせているのだと言うことを本で読んだことがあります。我々人間の場合はそれは無理な話です。デジタルでつっかえつっかえ練習しようと割り切るべきです。

 ある程度それが出来るようになったら、今度はアナログに変換する作業をしましょう。時間を一定に進めるなかで、先を予測しながらタイミングをはかり今まで練習した要素をつなげます。そこに必要なのが流れ、つまり拍子とテンポですね。それを常にとりながら行う作業です。そして発生するのがリズムやフレーズです。さっき出来たのに今度は出来ないことがしばしばおこります。それを時間のなかでクリアーする練習をするのです。

 このようにして心の中に音楽の存在が大きく育ってていきます。聞いて知っている曲もそのような過程をふむと、誤った思い込みに気づいたり、新しい発見があったり、常にフレッシュな気持ちで練習できます。常に曲にフレッシュさを感じることができることは幸せなことです。
posted by ひかちゃん at 11:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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